離島巡り

青ヶ島に行きたい方へ。日本一人口が少なく、訪問難易度最強の離島

二重カルデラという世界的にも珍しい自然構造の青ヶ島は、年間の訪問観光客が1000人程度と世界中で選ばれし者しか行けず、かなり訪問難易度の高い離島です。予約も小笠原諸島の比ではありません。私が巡ってきた1892市区町村の中でも間違いなく訪問難度ベスト3に入ります。今回はそんな青ヶ島について話します。

-Googleマップ青ヶ島村-

ワン娘
すごーい。行きたーい!

サル男
緑のソースがかかったケーキみたいだなー!

トリコ
これが2重カルデラか。凄い!

オニー氏
プッチンプリンの食いかけやんけ!

死ぬ前に一度は行ってほしい離島だなー!
旅子旅男

はじめに

青ヶ島に行く場合、移動手段は飛行機、ヘリコプターのみと思ったほうがよいです。船で移動の場合、おがさわら丸(船)はだいたい運行率は半分ぐらいと思ったほうが良いです。青ヶ島そのものが周囲が断崖絶壁で港は申し訳無さ程度にちょこっとはみ出して作っている程度です。当然波の影響をもろに受けます。航行中もかなり揺れます。連続して1週間程度の欠航(島から脱出できない)も珍しくないそうです。

なのでまず計画の一歩目は東京愛らんどシャトル(ヘリコプター)の往復予約確保が必須となります。しかしこのヘリの予約も1日1便9人しか運べないためかなり予約の競争が激しいです。

予約は1ヶ月前朝9:00に、スタートと同時に電話が繋がらなければほぼ予約は不可能。繋がったときはすでに満席状態なんてことが頻繁にありました。しかも行き便が予約できたとしても、次の日にも同様に帰り便の予約ができなくてまた予約取り直しなんてことも頻繁にありました。気の長い方はキャンセル待ちという方法もありますが確実ではありません。

僕の場合は一泊二日限定でしたので通算7回目のチャレンジ(電話予約)でやっと往復便の確保できました。こういう予約競争の中で日時指定はほぼ不可能なので往復予約が取れた日をラッキーデーとして会社や学校を休むという選択になります。青ヶ島へ行こうと思ったら青ヶ島ファーストの考えが必須と思ってください。

青ヶ島ってどんなとこ?

東京から南へ360km。八丈島と小笠原に挟まれた断崖絶壁の島。世界的にも珍しい2重カルデラで有名な島です。三宝港という港がありますが、断崖絶壁の山の削って、トンネルを掘ってやっと作った感じです。海からの進入はほぼ不可能。島には平らな平地は無く、集落も海面から300mほどの少しなだらかな斜面になんとか住んでいるという感じです。人口200人程度で日本で一番人口の少ない村とも言われています。青ヶ島焼酎(通称:青酎)が特産品です。

-東京都青ヶ島村の場所-

-島の拡大図-

行き方、移動の予約について

まず現地への足を確保しなければなりません。基本的なルートは

羽田空港→(飛行機)→八丈島→(ヘリコプター)→青ヶ島

となります。これが早くて確実。

飛行機はB737、ヘリコプターはシコルスキーS76Cです。

ボーイング737

シコルスキーS76C

八丈島行きの飛行機は羽田間を一日3往復していますが、青ヶ島に効率よく且つ確実に行くためには、ルートと時間は殆ど決まっています。船便の選択肢もありますが、欠航が多くオススメできません。民宿の人も(働いてるなら)船はやめたほうがいいと言ってました。「還住丸」から「あおがしま丸」に変わってもちょっとマシになった程度で、船中揺れるし、着岸の難しさも殆ど変わらないそうです。

基本的に行きは羽田空港の朝イチ便7:30出発のANA便を選択(※八丈島行きは全日空便しかありません)、その後、八丈島に到着すると、ちょうと9:20発の東京愛らんどシャトル(ヘリコプター)の青ヶ島行きに乗ることができます。で午前中に青ヶ島に上陸します。

このルートが効率的で最短で一番オススメできるルートです。

羽田空港は7:30 八丈島行き便がベストです

八丈島空港内の東京愛らんどシャトル受付口

東京愛らんどシャトル受付

青ヶ島行き時刻表。青ヶ島行きは1日1便です。

-ヘリコプター内映像-

 

プチ情報

朝早く羽田空港に到着し、保安検査場を抜けたらかふぇ「ねんりん家」での朝食がおすすめです。搭乗口から近くて安心できます。

宿の予約

民宿オンリーです。島内に民宿が数件あります。「楽天トラベル」とか「じゃらん」とか「なんとかトラベル」のようなそんなかっこいい予約方法はないので自分で電話しての予約する必要があります。

泊まった民宿は「あおがしま屋」というところですが、ご主人が特徴的で扉を少しの時間明けてたら「ネズミが入ってくるでしょー!」と怒られました(どうでもいい情報ですね。。。^^;)

ちなみに料金は一泊2食+当日地熱釜ランチ分で10000円程度です。島寿しとスペシャルで青ヶ島焼酎が一杯飲めます。

注意点としては島への物資供給は「あおがしま丸」しかないため欠航が続くとどこの民宿も段々と寂しい料理になっていくそうです。そこはどうしようもないのでしょうがないですね。。。

お世話になった民宿。あおがしま屋。娘さんの「ごはんできましたー!」で皆食堂に集まります。

 

青ヶ島の見どころ

これぞ観光地って言うところはありませんが、見どころはたっぷりあります。島中央のプッチンプリンな2重カルデラを思う存分に見てください。こちらがガイドマップになります。ところどころ通行止めがありますので、島に行ったときにレンタカー屋さんに確認してください。

主な見どころ

大凸部(オオトンブ)

大凸部からみた丸山

尾山展望公園

尾山展望台からみた丸山

ふれあいサウナ

ふれあいサウナ入り口。

地熱で温めた天然の風呂。温泉じゃないです。奥の部屋が天然の地熱サウナです。

地熱釜(ひんぎゃ)

地熱釜。キレイですね。共用なので僕もキレイに使わせていただきました。

三宝港

断崖絶壁に作られた三宝港。ここなら釣りができるかな。

本日は青ヶ島丸が八丈島からやってきました。結構波が荒くて接岸するのが大変そうでした。

コンビニ、スーパー

コンビニ、スーパーなんてものはありません。店は島に小さい商店が1件あるだけです。「電子マネー」や「なんとかPay」なども通用しません。この島は日本円の現金のみです。青ヶ島焼酎はこの商店で購入できますのでお好きな方はぜひ購入してください。少量しか取れない貴重なお酒です。めちゃくちゃうまいです。酒好きのかたはぜひストレートでぐびっと!あと商店付近に猫がいるので少し遊べます。

島唯一の商店。十一屋酒店。朝8:00-19:30まで営業。食物、酒類から雑貨までいろいろ取り揃えています。

店内にいた猫ちゃん。行儀良いです。かわいいです。

スマホの電波

これは問題ないです。どこでも問題なく繋がりました。民宿にはWiFiが設置されてました。

島内の移動手段

ヘリ(もしくは船で)で島に降り立つとレンタカーの方か民宿の方が迎えに来てくれてます。

軽のレンタカー。ボロいですが我慢です。

移動手段として絶対にレンタカーを借りたほうがよいです。ちなみに車種は軽自動車しかないですがこれで十分です。島内狭いように見えますがアップダウンがあって距離も意外とあります。

島内はどこに行っても車線幅は1-1.5車線しかないです。狭いです。しかも平坦な道は殆どありません。東京にこんなところがあるのかとカルチャーショックを受けるぐらい狭い道幅です。この狭さに加えてアップダウンも半端ないです。工事中の道路も多いです。信号は子供の勉強用にということで一箇所どこかに設置されてます。探してみてください。

帰りはヘリコプター前の駐車場に鍵つけっぱなしで返却。ここでは盗む奴なんていませんからね(笑)

食事

一泊二日なら昼到着して翌朝の朝まで3食必要になりますが心配しなくても良いです。初日のランチはたいていどこの民宿も島中央にある地熱釜で「ひんぎゃ(高温の水蒸気)」を使った蒸し料理の材料を提供してくれると思います。あと当日の夜と翌日の朝は民宿で提供いただけます。ぼくの泊まった「あおがしま屋」はこれでもかってぐらい料理が出てきました。

島中央の地熱釜での食事

地熱釜の調理場。青ヶ島ならではですね。

下の赤のノブをひねると天然の蒸気が吹き出します。天然の蒸し器ですね。

宿で頂いた食べ物を適当に並べて30分~1時間程度地熱で蒸すと完成します。

民宿での食事

夕食は島寿しでした。

朝食です。朝からお腹いっぱい。

夜の生活

恐怖です。外は真っ暗です。居酒屋がやってるそうですが、僕が行ったときはやってませんでした。何もやることが無いので風呂入って、飯食って、事前に商店でつまみと焼酎を買っていたので、部屋でゆっくりまったり焼酎を頂いてました。

ちょっと行くともう真っ暗で何も見えません。

商店で購入した青ヶ島焼酎。ストレートでグビグビっと。これがうまいんだなー。

まとめ

今回は東京都でしかも日本で一番人口が少ないと言われる青ヶ島を紹介しました。ホントにカルチャーショックの連続でいい刺激になりました。簡単には行けませんが、行ける方は是非青ヶ島村に行ってみてください!

 

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旅子旅男

一眼より肉眼。気になる所があれば常に自分の目で見て感じたい性分の「肉眼派」。日本全国の放浪旅が趣味。2021年ついにドコモ市区町村地図塗りゲームで47都道府県の全1896市区町村を完全に制覇。1000万ユーザーの頂点に。

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